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2008年5月15日(木)

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【今週の1本】プレイすれば世界のパワーバランスがわかるかも!? PSP『大戦略VII』

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NEWS 2008年5月15日(木)

【今週の1本】プレイすれば世界のパワーバランスがわかるかも!?
PSP『大戦略VII』

 SLGといえば頭の中で戦略を練り、それに従って特徴あるユニットを動かし、相手を打ち負かすのがおもしろいジャンルだ。中でも、コーエーの歴史SLGシリーズと並んで人気があるのが、システムソフト・アルファーが古くから発売してきた『大戦略』シリーズだ。そんな『大戦略』シリーズから今回取り上げるのは、5月22日に発売となるPSP用ソフト『大戦略VIIエクシード』。各国の最新兵器が収録されているということで、軍事マニアや兵器マニアにはたまらないものがある1本だ。

■リアルな兵器で、現実世界でのパワーバランスがわかる!?

 ソフトを起動すると、「キャンペーン」や「ミッション」、「フリー」、「チュートリアル」といったモードが揃っていて、何からプレイしようかと悩んでしまう。とりあえず、感覚を取り戻すために「チュートリアル」を始めてみた。ここでは、『大戦略』シリーズの「いろは」をじっくりと学ぶことができる。例えば攻撃のチュートリアルでは、最初に「指定されたユニットを選択して○ボタンを押してください」と表示されるなど、全ての行動において細かな説明が随所に入るので、非常にわかりやすくてよかった。もちろん攻撃のチュートリアルだけでなく、移動や補給といった全てのチュートリアルでも同様に行われるので、迷うことはないだろう。
チュートリアルは、初めてプレイする人を対象としているので非常に親切。マニュアルを読むよりも、簡単に覚えられる。


 街や工場、精油所といった地形を占領して自軍のものとし、国力を上げながら兵器を生産していき、それらのユニットで敵陣へ攻め入り、最終的に相手の首都を陥落させるのが本作の流れだ。最近のシミュレーションRPGと違うのは、予算さえあれば所持限界までユニットが作れる、ということ。与えられたコマだけで勝負しなくてもいいため、ちょっとぐらいは適当に考えてもなんとかなる、というのが『大戦略』シリーズのよいところだと思っている。
高価な攻撃機を買うか、堅実に戦車を購入して攻め入るか? そんなことで悩めるのも『大戦略』シリーズの楽しみの1つだ。


 また、2Dグラフィックで描かれていた1作目などと比べて、収録されている兵器データが非常にリアルになっていることにも驚かされた。3Dポリゴンで表示される兵器のグラフィックを見ているだけでも飽きない。現実の兵器に即したデータになっているので、装甲や射程距離、搭載燃料などをチェックすれば、各種兵器が現実でどれだけの戦力になるか、なんて想像も付くだろう。
ポリゴンでモデリングされた兵器は、搭載武器や射程距離、燃料まで、細かくチェックできる。兵器マニアにはたまらない!?


■昔プレイしていた人にもうれしいマップが多数

 そんなわけで、ひとしきりチュートリアルでルールを学んだので、早速「ミッション」か「キャンペーン」をと思ったものの、いきなり負けると恥ずかしいので(笑)、「フリーモード」から簡単そうなマップを選んで小手調べ。マップはかなりの数が収録されていて、中にはアイランドキャンペーンやスモールアイランドといった、シリーズ第1作目となるPC用ソフト『現代大戦略』にあったものも入っている。思わず「うわ、懐かしい!」と言いながら見ていき、結局は昔から飽きるほど遊んでいるスモールアイランドを選択。
スモールアイランドやアイランドキャンペーンは、『大戦略』シリーズになくてはならないマップ。同じく懐かしいと思った人は、それなりの年齢の人だろう。


 最初のターンはユニットが何もないので、初期設定の軍資金を消費してユニットを生産していく。懐かしさのあまり、ユニットの性能を確認すること15分。自軍となる「BLUE軍」は生産タイプがアメリカで、全部覚えているつもりだったのだが、いつの間にやら新顔の兵器が増えていて、性能を覚えるのにひと苦労だった。大体の能力を頭に叩き込んだところで、バランスを考えた兵器を購入して終了、敵のターンへと移る。昔はローディング時間が長かったので、ここで随分とのんびりできたものだったが、本作では一瞬で思考終了となり、再び自軍へとターンが回ってきた。
相手のターン中は、画面上部に「プログレスバー」が表示され、これが端まで伸びきるとこちらのターンになる。状況によっては「早く伸びきってくれ!」と祈りながらプレイすることになるだろう。


■コンピュータはアホじゃない! 油断していると痛い目に

 こうして序盤は静かに過ぎ、いよいよマップ中央での戦いが始まる! という展開を予測していたら、そんなことはなかった。敵のターンに偵察車両がスルスルと現れたかと思ったら、少しばかり突出していた「M-1A2エイブラムス」が、「T-80戦車」と「ハインド」にフルボッコに……。せっかく迫力ある戦闘シーンが展開されても、自軍がやられていては感動半減怒り倍増。電車の中で独り言を吐きそうになるほど腹を立てるも、PSPに八つ当たりしたところで結果が変わるわけではなし。作戦ミスだったということで、諦めて自軍の立て直しを図ることにする。
見ていて、相手の攻撃ほど腹立たしいものはない。例えそれが自分の判断ミスだとしても、脳内では攻めてきた相手を恨む単語ばかりが自動生成される(笑)。


 それにしても、コンピュータの思考ルーチンを念のために「イージー」にしていたのに、こうも見事な侵攻を見せるとは……昔の比じゃないくらいコンピュータが賢くなったことを知り、改めてショックを受けてしまった。この強さなら、シミュレーションゲームが得意な人には、かなり良い相手になってくれるだろう。そうでない人は、初期設定を自軍有利にしておくだけで、かなりバランスの取れた戦いが楽しめるはず。
フリーモードでは、初期設定は自由に変更可能。自分の腕を考えて、適度に調節するといいだろう。


 マップ中央部での戦いは、「M-1A2エイブラムス」を中心とする戦車部隊を使っての物量作戦でごり押しするも、敵は「ハインド」で偵察部隊を狙ってきたり、「MSTA-S」といった間接攻撃部隊を大量に生産して攻撃してくるなど、かなりしたたか。人間くさいわけではないが、かといってコンピュータくささが前面に押し出されているわけではない、なかなか考えられた戦略をとってくる。これなら、長期間プレイしても飽きそうにないと、素直に思ったほどだ。
このマップでの激戦区は、中央の森林地帯。しばらくはここを中心に戦いが展開される。プレイヤーの戦略が試されるのだ。


■考えに考えるゲームなので、脳のトレーニングには最適かも?

 そんなこんなでプレイし続け、時計を見たら5時間以上が経過。うーん、ここまで頑張っても、未だに敵首都を陥落させるまでは至らず。近くまでは攻め入ったものの、戦線が伸びすぎて補給が追いつかなくなり、一時撤退などを繰り返していたのが原因だが。
 ちなみに、「ミッション」と「キャンペーン」は最初のマップはもっと簡単なので、こんなに苦労しないと言っておきたい。後でプレイして気づいたのだが、時すでに遅し。最初に「フリーモード」を選んだ、自分のチキンさを呪いたい……。
結局、敵首都付近までは近づけたものの、間接攻撃ユニットと攻撃ヘリに阻まれて侵攻できず。バランスよく生産しないと、確実に後悔する。


 何はさておき、小さなマップでこれだけ楽しめるのだから、巨大マップで4カ国戦などを遊べば、相当な時間を奪われるに違いない。PSPということでグラフィックも緻密なため、ユニットなどもかなり見やすかった。ちょっとした空き時間に1ユニットだけ行動させてスリープ、という遊び方ができるのもうれしい限り。いろいろ考えることが多いので、日頃から頭を怠けさせているという自覚がある人は、脳トレの次にでもプレイすることをすすめたい。とはいえ、頭を使いすぎると筆者のように、翌日知恵熱が出て倒れ込む可能性があるので、何事もほどほどに。(佐々木潤)


(C)2008 SystemSoftAlpha Corporation

▼『大戦略VII エクシード』
■メーカー:システムソフト・アルファー
■対応機種:PSP
■ジャンル:SLG
■発売日:2008年5月22日
■価格:5,040円(税込)

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■関連サイト
『大戦略VII エクシード』公式サイト
「電撃オンライン ファーストインプレッション」





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